社長とわたし

社内W不倫です。誰にも打ち明けられなのでここに記録。

一夜明けて

昨夜の大ゲンカはどこ行った?

びっくりするほど朝からご機嫌な社長だった。


朝一、打ち合わせしたいと会議室に呼び出して携帯をわたす。


昨日はごめんね、と言ったら


僕もごめんな、と言った。


その瞬間、2人の気持ちが居心地の良い、同じ温度になった。


そのあとはもう、ノリノリの社長。


朝礼でも、どの会議どの打ち合わせでも、

スタッフを呼びつけての話も、何を話してるときでも、今日はキレの良い経営者らしい鋭い判断や威厳ある言動だ。しかも自分から各部のデスクに脚を運びコミュニケーションとる始末。


あまりのご機嫌と堂々とした態度に、わたしの部下が不審がった。一晩で何が起きた?と。


教えてあげたい。


彼女とケンカして気持ちさらけ出して、挙げ句の果てに「わかったよ。甘えていいんだよ。いつも頑張っていてエライね。仕事もプライベートも甘えていいんだよ」って彼女が言ってくれたらしいよ、と。


部長会議が終わると彼からLINEが入っていた。


「大好きです♡」


っ!?


ハートの絵文字。初めてだ。


しかもルールでは仕事中禁止のLINEで、しかもあからさまな内容。


単純な男だ。昨夜よほど、気が楽になったんだろう。


でも純粋にうれしい。


そして大声で50名のスタッフに教えたい。

初めてのハートの絵文字だよ!って。



社長が日々抱える苦悩は絶えることはないだろう。


これからも支えてあげたい。


人生の一部分のパートナーとして。


さて、明日はスタッフの結婚式。社長はご夫妻で参列。わたし、ヤキモチ焼くんだろうなぁ。

大ゲンカ

昨日の話。


久々に言い合いした。

今までで1番大きなケンカ。


しかも、仕事とプライベートがごちゃまぜにこんがらがって。


仕事のお互いの苛立ちが同時にピークに達したのだろう。


社長は以前と比べてわたしの口ごたえが多いことが気にくわないと。


わたしは以前と比べて社長のお叱りや愚痴が多すぎて限界に達してると。


きっとプライベートの馴れ合いからそうなってるんだろう。


職場ではプライベートを持ち込まない、立場をわきまえる、と決めているけど、敬語も忘れて気持ちを伝えた。

「仕事を理由に、わたしに甘えすぎなんじゃないのっ!!吐き出したいだけなんでしょ!認めたらどうなの!」と大声で怒鳴ってしまった。


社長も社長で「その口のきき方はなんだ!俺は経営者だ!」


しまった、、と思った瞬間、


「そうだよ!甘えてるよ!俺はつらいんだ。だけど、お前がツラいならもう言わない」と。



ずるいなぁ。



とにかく他のスタッフが全員帰ったあたりからヒートアップして、3時間くらい言い合い。


苛立ちがおさまらず、プライベートが仕事に影響しすぎているし、そうなると立場的にわたしのほうが我慢するしかないので、もう好きでいることを辞めようと思った。


だから、別れたいって伝えた。


場所を変えて車の中で話をした。


仕事上で、今の彼の抱えていることはほとんど共有している。ツラいのも理解している。

支えているつもりだった。わたしのキャパが先に埋まったけども。


甘える相手がわたししかいないこと、ずっとそばで仕事をしてほしいこと、そんなことを言ってきた。


今までだってずっと甘えてきたし、これからもそうする。って。


だけど、ちゃんと反省して、甘えた気持ちでわたしを苦しめないようにすると約束してくれた。


車を1台、会社に置いてきたので一旦もどり、駐車場でキスした。



こんな言い合い、ダンナさんとはしたことない。普段わたしは穏やかなほうだし、ダンナさんはもっとそう。


ここまで気持ちをさらけ出したのはある意味すごいことなのかもしれない。


彼はわたしに甘えきってる。彼が認めたことが嬉しかった。最後に誠心誠意謝ってくれたことも。


社長に謝らせるってひどい部長だな、と思う。


家に着いたら、メッセンジャーで連絡あった。


プライベートはLINE。仕事はメッセンジャー。のルールがあるから、また仕事?とうんざり。



ところが携帯をわたしの車に忘れたかも?見てきて、と。



ダンナさん怪しむ。

だよね、23:00回って帰宅したのに。何しに外行った?って。昼間社長と出かけた時の忘れ物、とか言ってみたけど大丈夫だったかな。


彼の甘ったれに、次の限界がくるまではまた、お付き合いしてみようと思う。


わたしは社長が好きだ。

1%の愛情

おとといも昨夜も帰宅後に社長から電話があった。


おとといは約1時間半におよぶ仕事の説教や彼の社長としての愚痴。従業員への不平不満、ああしろこうしろ、をわたしから各部へ言わせようとする。いくじなし!!リーダー集めて言えばいいじゃん!


わたしに甘えすぎだし。


それに、経営に関してはいつも意見がぶつかる。わたしは現場から変えていきたい。社長はもっと大きなフェーズで変えるべきだ、と。


結局はどちらも同時進行でなければならないけど。


そんな中ダンナさんは、お腹すかして夕飯まだか?と。ごめん!ごめん!


99%仕事の話をする中、最後の最後に1%だけ恋人の話があった。


好きな気持ちを伝えたいけど、仕事の感情と混ざるからタイミングをみてる。だそうだ。


そうですか、ではご自由に。


かと思えば昨夜はお褒めの電話。

自分でも充分な成果を出せたと感じていたけど、彼もねぎらってくれた。よくやった、と。

会話の終盤、


社:いまどこ?


私:お家でご飯食べてたとこ。


社:もう帰ってたんだ。


私:今日はヨガ行く日だし。急ぐからまた明日!


今日は社長がお出かけの間に何も言わず退社した。ヨガはクラス制じゃないから、いつとは決まってない。


お互いのプライベートの過ごし方をほとんど知らない同士。愛情表現だって、たったの1%。


それでも、好きなものは好き。